全部です
通信が始まってから切断するまで全部が面接です。最近はWeb面接もかなり増えてきました。
その中で、Web面接で「アイスブレイクは面接に入るかどうかわからない」との悩みがあるそうです。
「ノックの回数は面接の合否に関係するのか」にも書きましたが、悩むなら人に聞かなくても「アイスブレイクは面接に入る」と考えて行動すべきです。
ノックの回数は面接の合否に関係するのか
答えばかり求めていないで想像力を養う
「アイスブレイクは面接ではない」と仮定し、面接官がアイスブレイクの時に態度が悪く、応募者を見下し、同僚の悪口を言っており、ここから面接ですとなった瞬間に佇まい直して面接が始まったとして、あなたは「面接の範囲外」だから気にせずにその会社に入社できますか?(わかりやすくするためにかなり極端な例です)
逆に、「アイスブレイクが面接に影響がない」と言われて態度の悪い応募者や面接時と一貫性のない応募者を会社が採用すると思いますか?
少し想像力を働かせればわかることです。
昨今インターネットの普及で、「わからないことは調べれば答えが出る」という環境になっているため、「考える」「想像する」という工程を省いて答えを欲しがる人が多くなりました。
相談者の辞めたい理由に「上司や先輩が教えてくれない」「教育制度(研修)が無い」と言う方がいますが、詳しく状況を聞くと、最初から答えを欲しがる「私は、自分で考えることも想像することもできない人材です」と猛烈にアピールしているだけの人がそれなりの割合を締めています。
※この件については別記事にて詳しく書きます。
対面での面接ではどうなのか
対面の面接では、待合室や受付をしてくれた人への対応や、最寄駅から会社に着くまでの態度も誰に見られているかわからないので家を出てから帰宅するまではすべて面接だと思いましょうと言われます。実際に面接に向かう途中にごみのポイ捨ての現場をその会社の人が見ていて不合格になった人もいます。
この様に、対面の面接対策では「実際の面接ではない場面も合否に影響する」と教えられているのも関わらず「Web面接ではどうなのか?」と疑問が出ること自体が、考える力、想像力が欠如している何よりの証です。
仕事は、自らが答えを導きだすものであり、答えを教えてもらわなければ仕事ができないのであれば、それは「あなた以外でも」構わないということです。
新人研修への通勤
関連する話なので書いておきますが、毎年4月になると新入社員に向けての研修が組まれることがあります。1週間程度のスケジュールがある会社もあり、最初は知り合いもおらず、緊張の面持ちの新入社員さんたちですが、数日も経つと気も緩み研修会場への通勤経路が同じ新入社員さんと電車の中でおしゃべりが始まります。
「研修がだるい」「この研修意味あるの?」「○○がうざい」挙句の果てには会社の実名まで出ることもあります。
さて、この話誰が聞いていると思いますか?
先輩が同じ電車の同じ車両に乗っているかも知れませんし、会社名を出そうものなら集団でしゃべっていて迷惑(不愉快)だとクレームが来ることもあります。
※新入社員の素養を見るために覆面先輩がチェックしていることもあります。
少しでも想像力が働くなら、誰が聞いているかわからない場所で、このようなことを口にするのは不味いとわかるものです。
口の軽い人間は信用されない
さて、この問題何が問題でしょうか?誰が聞いているかわからない場所で研修への不満を口にすることでしょうか?
誰が聞いているかわからない場所で、このようなことが話せるという想像力の欠如やリスク管理、危機管理の甘さから守秘義務が必要な業務を任せるには至らない人材だと判断されかねないことです。
今まで学生だったのにいきなり「リスク管理」や「危機管理」「守秘義務」とか言われても、それこそ教えてくれないとわからないと思うかも知れませんが、単語こそ難しくなっていますが、実は小学生のときから体感していることです。
小学生の時「こいつにしゃべったら直ぐに言いふらす」こんなクラスメイトいませんでしたか?
そのクラスメイト信用していましたか?
好きな人など秘密を打ち明けられましたか?
分かりますよね、衆目がある中で会社のことをしゃべる人材は「信用できない」のです。
そして、気を付けなければならないのは、直接口にしなくても同じ場所にいて注意しない人です。
そういう人は、そのことが「問題だと理解できていない」か「理解していても注意しない」のどちらかですから。
社会人は小学生の延長上でしかない
社会人になって習得する技術や使う単語は難しくなるかもしれませんが、それ以前の問題として「人として」どうなのかが求められていることを忘れないでください。- 挨拶をする
- 秘密を守る
- 謝罪する
- 相手を尊重する
- いじめをしない
- 時間を守る
- 決められたことはやる
新入社員は、それこそ知識やスキルは今から身につけるのですから、こういった基礎的な行動が出来ているか振り返ってみましょう。
習慣になって普段から意識しないで行動している結果、あまり問題にならないから強く意識する場面は少ないですが、社会に出るということは「どの場面でも常に意識して行動できるかどうか」が大切になります。
タイトルの「Web面接ってどこからが面接ですか?」とかけ離れている内容に思えるかも知れませんが、共通して「想像力の欠如」が起こしている問題だと感じています。