試用期間は「正社員」ではないのか?(No.1)

Story.18

試用期間を設ける目的

まず、試用期間を設ける目的は、簡単に書くと「我社で能力発揮でき、働き続けることが可能な人物かどうか見極める」ことにあります。

若者の中には、「これって僕を信用してくれていないからだ」「傷ついた」「ブラック企業だ」と自分本位なことを平気で言う方がます。

信用も何も実績を残していない相手に「信用」「信頼」などできません。
これは就労に限らず、普段の日常生活から起きていることです。

冷静に考えてみて、例えばあなたが、見ず知らずの他人で一度か二度会っただけの人に「60万貸してくれ、今無職だけど3か月後には働いて返すから」と言われてお金を貸しますか?

そんなあなたに対し「俺を信用してくれないのか?」「お前のせいで傷ついた」「お前の人格は最悪だ」などと言われてどう思いますか?

これは、労働契約に変えるとこうなります。

  • 見ず知らずの他人で一度か二度会っただけの人 → 面接回数
  • 60万貸してくれ → 試用期間中の給与
  • 今無職だけど3か月後には働いて返す → 3箇月間求められる能力を発揮して継続して働く
こう考えてみると、見ず知らずの他人(組織)から内定段階で「信頼」を得ていないのは当然のことだと思えると思います。

信頼は「与えてもらう」ものではなく「勝ち取る」もの

あなたにどんな素晴らしい能力があり、輝かしい経歴があったとしても、新しい環境でそれが発揮できる「保証」は何一つありません。
面接時は未来に向けて「やる気」や「過去の実績からの可能性」を示唆しているのであり、採用側はそれに対し「期待」しているに過ぎないのです。

あなたの語る内容は未来に対しての「保障」ではありません。

「信頼」されたければ「結果」で示すしかないのです。
その「結果」を何一つ示せていないのに「信頼」して欲しいというのは無理があるのです。

ましてやこれが「早期退職者」や「20代で何度も転職を繰り返している」「卒業後アルバイトしかしていない」人は、「信頼」どころか「期待」を得ることのスタートラインですら後方であることを意識しなければなりません。

就労の第一歩とは「信頼を得る」ことではなく、報酬分だけ成果を出してくれ【そう】、課題を解決してくれ【そう】、組織が良くなり【そう】、職場環境が良くなり【そう】という「期待を得る」ことでです。
次に「期待に応える」こと、その後に「信頼」を得る、そしてさらに「期待を掛ける」立場へと道は続いていくのです。

「信頼」とは、まだ見ぬ未来に対して投資してもらえるような甘いものではありません。実績により自らが勝ち取るものなのです。

後編は、試用期間を設ける場合のパターンと、試用期間と正社員の関係について書きたいと思います。
※執筆した結果コンテンツボリュームが大きくなり過ぎたため、前後編ではなくナンバリングタイトルに変更。
※併せて、当記事タイトルを「試用期間は「正社員」ではないのか?(前編)」から「試用期間は「正社員」ではないのか?(No.1)」に変更。

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