「働き続ける」を実現するために「働く」を学ぶ
最近、エンプロイ・アビリティという言葉が就労支援の現場に浸透しつつあるように感じています。
エンプロイ・アビリティとは、「雇用されうる力」を意味し、どの会社でも通用するスキルや能力などを指します。
30年前は普通自動車免許、現代では、パソコン(メールの送受信、エクセルやワードなど)スキルは、エンプロイ・アビリティであると書くとわかり易いでしょうか。
半面、エンプロイ・アビリティには、「雇用され続ける力」という意味もありますが、就労の現場ではほぼ使われることはありません。
何故なら、就労支援者は「就労させる」ことが目的であり、相談者が「働き続ける」ことを目的としていないからです。
我々は、キャリアカウンセラーやキャリアコンサルタント(以下、キャリアコンサルタント)が日本国内で必要とされていないのは、「就労させる」ことを目的としたキャリアカウンセリングやキャリアコンサルティング(以下、キャリアコンサルティング)が主流であるという実態が原因だと感じています。
履歴書の書き方を教わり、面接指導やマナー講座を受け、自己分析ができたとして、それが「雇用され続ける力」となるでしょうか。
就職する度に、履歴書の書き方を教わり、面接指導やマナー講座を受け、自己分析をするのでしょうか。
キャリアコンサルティングにお金を出しても、結局辞めるのであれば、誰が「対価を支払う価値のあるサービス」と認識するのでしょうか。
我々は、キャリアコンサルティングが有料無料問わず職業斡旋業の付帯的なサービスにしかならないのはそのためだと考えています。
「就職する」
その瞬間のための、その目的のためのキャリアコンサルティングなのであれば当然の帰結と言えるのではないでしょうか。
Life Craft Worksのテーゼ
我々は資格を有する以前から、キャリアコンサルタントとは「何か」「どうあるべきか」を延々と考えてきました。
何故なら「就労させる」ことを目的とするキャリアコンサルティングが主流の中、我々はそこに「価値」を見出してはいないからです。
一度でも働いたことがある人は、「働き続ける」というのは「働く」ことよりも遥かに困難であり、忍耐が必要であることを知っています。
だからこそ、Life Craft Worksでは「働き続ける」ことをテーゼとして「価値」を提供していきます。
Life Craft Worksとは「自分の人生は自分で創造して欲しい」という願いを込めて、Career Design Collegeとは「人生を創造するための知識や仲間に出会える学校となる」という願いを込めて命名しました。
もちろん、ご依頼があれば履歴書添削や面接指導なども、「働き続ける」ことを見据えて支援させていただきます。
「働く」ことではなく、「働き続ける」ことに興味がある方は、是非お声がけください。